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L-ドパ製剤の長期使用による問題

L-ドパ製剤はよく効くお薬ですが、長期間飲んでいるといくつかの問題が起こってくることがあります。

(1)1日の中で、よく効く時間と効きの悪い時間が出てくる

L-ドパ製剤を長く飲んでいる患者さんでは、お薬の効いている時間が短くなって、お薬の効かない時間が出てくることがあります。

ウェアリング・オフ現象

薬の持続時間が短くなり、薬の効果が切れてくると症状が悪くなる現象

オン-オフ現象

薬をのんだ時間に関係なく、スイッチを入れたり切ったりするように症状がよくなったり悪くなったりする現象

ウェアリング・オフ現象

1日の中で、お薬が効かない時間があります。 お薬の効き目が切れるのを感じます。

なお、お薬の飲み方によってもお薬の効き目が悪くなることがあります。

満腹・胃が弱っている

胃薬を一緒に飲む

ビタミン剤を一緒に飲む

(2)自分の意志と関係なく体の一部が動いてしまう(ジスキネジア)

L-ドパ製剤が効きすぎると、自分の意志とは関係なく体の一部が動いてしまうことがあります。これを“ジスキネジア”と呼びます。特に、L-ドパ製剤を長い間飲んで、“ウェアリング・オフ現象”など1日の中でお薬が効く時間と効かない時間がある患者さんに多くみられます。

手足のジスキネジア

手足が自分の意思と関係なく動いてしまいます。体全体が動くこともあります。振戦(ふるえ)と間違えることがあります。

口のジスキネジア

口や舌が自分の意思と関係なく動いてしまいます。アメをなめたり、何かを食べているようにみえることがあります。

  • “ウェアリング・オフ現象”や“オン・オフ現象”のある患者さんに多い症状です。
  • オンの時(動ける時間)や、お薬の効きはじめ、効き目が切れるときにあらわれます。
  • 多くの場合、お薬が一時的に効きすぎている状態です。

(3)筋肉がこわばって痛む(ジストニア)

筋肉がこわばって痛むことがあり、“ジストニア”と呼びます。特に早朝に、足の指が引きつって痛むことが多く、これは、夜に寝ている間にお薬の効き目が切れてしまうことが原因です。

早朝のジストニア

  • “ウェアリング・オフ現象”や“オン・オフ現象”のある患者さんに多い症状です。
  • オフの時(動けない時間)、特に明け方にあらわれます。
  • お薬の効き目が切れている状態です。

(4)すくみ足

パーキンソン病そのものが進行したときに現れます。L-ドパの長期使用により起こることもあります。この症状にはノルアドレナリン補充薬が効く場合があります。

監修 : 関東労災病院 名誉院長 柳澤信夫 先生

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